9月23日

6:15
モーニングコール
おそらくこの頃から既に寝起きがMAX悪くなっていた。
千代ちゃんが親切心でモーニングコール前に電話をしてきてくれたにも関わらず寝ぼけ眼で時計を読み間違え、「今何時だと思ってんだ!ゴラァ!」と冷たくあしらってしまった。(一部過剰表現あり/笑)
ゴメンね千代ちゃんVvいつも朝ごはんに誘ってくれていたのにご一緒できた機会がほとんど無かったねVv

朝ごはんはもちろんバイキング。
出てきたものはほとんどイスタンブールと変わりない代物。
しかし暁に立つライオンのトルコ取材記で出てきたブドウのペーストらしきものを添乗員さんが発見。
かなり甘いが、ヨーグルトに少しかけて食べると美味Vv
食べたこと無いけどミキプ○ーンみたいな感じ?

9:00
カイセリ方面に向けて出発。
ずっと「カイセリ」がカネシュなのだと勝手に思っていたが本当は「キュルテペ」がカネシュ。
だってカイセリのほうがカネシュっぽいじゃん。「カ」しか合ってないけどさ。
そういえば忘れていたけど前日マラティアに向かう途中に会社から携帯に電話がかかってきていた。(海外用の携帯電話を持たされていた)
折り返しかけたけど電池がなくなったのでそのまま放置していた。
そのことをすっかり忘れていたら、なんとホテルに仕事のFAXが届いていた。
内容は「○○の書類どこにあったっけ?」「××の請求書の意味がよくわからないんだけど・・・」「この処理の仕方に自信が無いから指示を・・・」
ふ・ざ・け・ん・な!

9:50
タフタル山見学
頂上から地中海が見渡せるらしいこの山の高さは2,344m。
登山の人気スポットなようで、毎年観光客がわんさか訪れるそう。
しかし見学もそこそこ、一人バスに戻って会社の上司に電話をかける。
かけたはいいがその日、日本は秋分の日。
上司はデート中で仕事の話をしても拉致があかない。
仕方なしに送られてきたFAXに仕事の指示を書いて今夜のホテルから送付することに。
と、いうわけでタフタル山の記憶は見事にない。
マラティア攻略の時にユーリがハディ達をつれて馬で駆け上った所かもしれないのに・・・。
もうちょっと感慨深げに見学したかった・・・。

マラティアを出てからカネシュまではおよそ3、4時間のバス移動。
その間にバスの中で自己紹介タイムとなる。
去年のツアー旅行記を読んでこの『自己紹介』が今年もきっと行われるに違いないとふんでいた私はもちろん仕込みをしていっていた。
そう、自己紹介と見せかけたラム&ユーリ派及びragazza宣伝用のチラシを作っていったのだ。
もちろんエコさんにもご協力戴いて、片面は私の自己紹介及び今回のツアーに望む意気込みを、もう片面はエコさんによるラム&ユーリ派の定義を主張するものを作成。
作成したことで安心してしまったのか、肝心の自己紹介の挨拶で話すことなんてさっぱり考えてなかったけど。(おい)
いざ配るとなるとかなり緊張してしまって、結局何を話したのか全然覚えていない。
頭の中でぐるぐる回っていたのは「こんなカイルファンの方々が大半を占めているツアーでなんて場違いなものを配っているのだろう・・・」という考え。
ちなみにこのチラシ、ツアー前に披露したら超不評(爆死)。
しかしここでラム&ユーリ派としての根性を見せなければ!(何故だ?)と思いなんとか第一の任務を完了させた。

12:05
お昼ごはんは小洒落たレストラン。
昨日のお昼の悪夢から覚めやらぬ私は「ここではメインが出る前にパンなんかを食べ過ぎるのはやめよう・・・」と心に決めていた。
メニューは白いスープ、お決まりの生野菜のサラダ、チキンドネル、ライスミルクプリン。
と、思っていたらその他にも豆とお肉のトマト煮込みとシガラ・ボレイもついていた。
白いスープは酸っぱかったような気がするがあまり覚えていない。ヨーグルトのスープだったのだろうか。
豆と肉の煮込みが思いのほか美味しくて、パンに浸してたくさん食べてしまった。
・・・またメインの前にお腹が膨れてきている・・・。
シガラ・ボレイはチーズの入った揚げ春巻きのようなもの。
美味しさにつられてバクバク食べていたけれど、カロリーなどは恐ろしくて考えたくないようなもの。
関係ないけど、お餅をチーズと一緒に春巻きの皮で巻いて揚げるとめちゃ美味しい。
しかしそれは「ダイエットなどに興味がない」という人のみが食べることを許される料理である。
もちろん私は子供の頃に食べたきり食べていない・・・。
チキンドネルは、渋谷の屋台なんかで売っているドネルケバブとちょっと違い、薄いパンの上にチキンがどっさり盛られている。
マヨネーズとケチャップが添えられていたけれど、それだけで充分味が濃かった。
付け合せのピラウがこれまたうまくて、チキンと混ぜて食べるとGOOD。
デザートはライスミルクプリンか焼き菓子のシロップ漬けのようなお菓子の2種選択。
もちろん迷わずライスミルクプリン。
もともとマドレーヌなどの焼き菓子が嫌いな上に甘すぎるものも嫌いなのでトルコのデザートとはとことん相性が悪いらしい。
ライスミルクプリンはクレーム・ブリュレのように上に焦げ目がつけられていて中はミルクでトロトロ。
美味しかったけどこれまた量が多く(直径10センチぐらいの容器に入っている)数口でダウン。
ここで断っておくが、私は普段はけっして食が細いほうではない。むしろ大食いな方。
それでもトルコの食事では連敗続き。いや、別に勝負はしてないんだけど。

時間を巻いて巻いて状態だったので食後すぐにキュルテペ:カネシュに向けて出発。
もちろん車内は昨日から引き続き天河CDがかかりっ放し。
昨日はマラティア攻略編だったが、引き続きその続きを聞いている。
カルケミシュから戻った後気まずくなったカイルとユーリの関係に、イルが「ユーリ様を抱いて愛して元の世界を忘れるぐらい幸せにして差し上げればよろしいのです」という忠言をするところがある。
その後カイルが一人その気になっちゃって(笑)ユーリに手を出そうとするところが・・・死ぬほど恥ずかしかった(爆)。



タフタル山?もう記憶も無いです(涙)。(写真 
配ったチラシの元絵。チラシはこれを拡大してドットっぽくし、かつ目のところだけ切り抜いています。バナーにも流用。(絵◆
お昼ご飯を食べたレストラン。開放的な素敵なレストランでした。(写真)
チキンドネル。パンが出てきているのにチキンの下も薄いパン?ピラウもついているから…炭水化物+炭水化物?関西人かよ。(写真ぁ
そこまで甘くなかったのでまだ食べられた。見た目はクレームブリュレっぽい。(写真ァ
メニューの中で最も好みだった豆の煮込み。パンに浸して食べると美味Vv(写真Α

14:30
さて、走行しているうちにキュルテペ:カネシュに到着。
本日は大変日差しが強い。
だだっ広く木陰のない遺跡を見学するには帽子、サングラス、そしてタオルの三種の神器が欠かせない。
普段の生活でほとんど帽子もサングラスも使わない私は家に眠っていたものを発掘して持ってきた。
帽子はN〇Kのノ〇ポさんが被っていそうな帽子。
そしてサングラスは昔オードリー・ヘップバーンを意識してフリマで買ったデカイ白ぶちのもの。
映画『シャレード』でのオードリーはスキー場でナンパされ、小粋なセリフでそのナンパ男を撃退する。
「お友達が多すぎて誰かが死ぬまで空きがないの」
そんなセリフを言ってもオードリーなら許されるだろう。私だったらリンチモノだわ。
で、そのセリフを言うときにしていたサングラスに似ているからということで買ったのだが、私がすると・・・・・あえて言うまい。
ちなみにタオルを首に巻くということでも悲しいエピソードを持っている。


※(天河には全く関係がないので飛ばし読みするように)
昔、憧れの先輩と初めて二人きりで映画に行くというチャンスを作った。
普段から先輩後輩としては仲良くしているとはいえ、学校の外で二人で会うのはめったにないことだった。
張り切りすぎていると思われるのも恥ずかしいが、少しだけ普段と違う自分で会いたいという思いもあり、ちょっとだけ奮発してお洋服も買った。
先輩の家から程近い駅にある映画館に行くということで、私にとっては少し遠出だけどドキドキしながら向かった。
待ち合わせの時間よりも15分ほど早くついてしまったが、待つのも楽しみのうちだと思っていた。この時はまだ。
待ち合わせの時間から30分が過ぎ、先輩の家に電話をかける。・・・寝ぼけた声で「今から準備する」とのこと。
ちなみに当時はまだ携帯電話が一般的ではなかったので私がPHSを持っていただけだった。
今考えると遅刻などをされると連絡が取り辛すぎる。今は便利な世の中になったものだ。
待ち合わせ時間から1時間半が過ぎ、ようやく先輩は現れた。
ジャージにTシャツ、ビーチサンダルで首にタオル。手にはコンビニの袋に入った競馬新聞。
・・・いいの。そんなあなたが好きだったから・・・(既に過去形)。
顔で笑って心で泣いて。そんな酸っぱいエピソードも今ではいい思い出ねVvふっ・・・。
※(天河に関係ない話終了)


さて、話が超横道にそれた。
カネシュである。ザナンザが知事をし、カルケミシュに飛ばされる前はジュダも知事をしていた場所。
商人たちの交易地として発展した都市らしい。
思ったよりも広い。前日アスランテペを見学したからなおさらそう思うのかもしれない。
まあ商業都市だったのだし、規模から考えてもまだまだ発掘されればさらに広がるのだろうけど。
リピーター組の方々が口々に仰っていたのは「発掘進んだな〜」でした。
去年よりもずっとずっと発掘が進んでいて、見違えるほどだという。
見学に訪れたときも発掘隊がまさに発掘中だった。
発掘を指揮している方は女性の大学教授。
後に訪れるハットゥサなどの遺跡と違い、こちらは人々の生活の跡がはっきりと見て取れる。
壊れたつぼや、かまどの跡。住居の下に作られた墓。
賑やかで活気に満ちた都市を治めていたザナンザ。
人当たりがいいけれど有能でしたたか(笑)な彼はきっと街の人々にとってもいい知事だったことでしょう。
見学をしていると前方に竜巻が現れる。 くそぅ!コンタクトしているから砂埃が舞い上がると目が痛いんだよ!
陛下ラブVvな方々は「陛下のお出迎え?Vv」とか言っていたような気がするが私には
「私の本拠地に来てまでラムセスとユーリのカップリングなどを布教するとはいい度胸だな」
というカイルの脅しのように思えてならなかった。



オードリーを意識して買ったサングラスだが、どう見ても変質者ルック(絵А
カネシュに来た証拠の看板(写真─
カネシュです。ザナンザだったらきっと頻繁に市街地にきていたはず。(写真)
ハチミツパンなどを焼いていたんでしょうか。(写真)
まさに発掘中。頑張ってザナのお住まいも発掘してください。(写真)
商人の道。小麦など輸入してたんでしょう。(写真)
城壁跡?発掘待たれる(写真)

15:10
早々のんびりもしていられない私たち。
なぜなら本日は「夕日が沈む赤い河」を見学するのだ。
すでに時間は押している。バスを飛ばして次の目的地であるフラクティンへ急ぐ。
途中トイレ休憩を取りたいところだがなかなか適当な所が見つからない。
しかしお昼のレストランを出てから既に2時間が経過。そろそろ行っておきたいところ。
するとガソリンスタンドでもないところでバスは停車。
見上げると古びた小さいモスクが。
ここでトイレをお借りすることに。もちろんトルコ式。
トルコ式は便座拭いたりしなくていいから楽なんだけどさ。
でもやっぱり綺麗なトイレに慣れている日本人の私にとってはトイレの水を流すための容器をつかむのもちょっと勇気が要るのよ。
トイレを済ませるとモスクの裏で発見。林檎の木を(笑)。
ここで初めて「ごっこ」の楽しさを味わう。
もちろん演じるのは「木の実はこうして取るのが一番手っ取り早いんだよ」「だって虫も一緒に落ちて来るんだもん」である。
迷わず気を揺らすポーズで写真を撮って貰う。
しぎりあさんに「ユーリのほうはやらないの?」と言われて初めて気がついた。
全然ユーリ役をやろうという気が湧いてないのだということに。
思えばそれ以後も戴冠式ごっこをぬかせば一度もユーリ役をやろうと思わなかったような・・・何故だ?
とりあえず頭を抑えて『だって虫も〜』のポーズ。しかし写真は撮らず。
たわわに実る林檎の木を見たのは初めてで少し感動。
本当にユーリとザナンザはこんな樹の下でピクニックしたんだろうな〜と、トイレに行ったついでに妄想に浸っていたのだった。
後に本物のユーリとザナの木を見ることになるとはこのときはまだ思いもよらなかった。

トイレを後にし、フラクティンへの道を更に急ぐ。
前年の旅行記を読んでフラクティンが相当田舎にあるのだということはわかっていた。
しかし本当に半端ではない田舎だった。
運転手さんは何度も村の人に声をかけて道を聞く。
むしろリピーター組の方が道を知っているのじゃなかろうか。
「こんなところ去年通ったかなぁ」「あ、あれ去年見た!」
というような言葉が飛び交いながら何とか辿り着く。

17:05
フラクティンの遺跡近くの道にバスを止め、遺跡まで歩く。
予備知識として「小川をジャンプし、倒れた木をまたぐ」ということを頭に叩き込んでいたので当然この日は歩きやすい服装。
この日でなくても今回のツアーはアンカラに行くとき以外はずーーーっと動きやすい格好だったけど。
だってほとんど遺跡めぐりだったし、赤い河に至っては土堀とかしなきゃいけないんだし。(・・・え)
しかし予想に反してそれほど歩きにくい道ではなかった。いや、道ではなかった・・・かも。
去年は広かった小川の川幅も狭くなっていたらしく、ジャンプする必要もなかったし。
ただ、牛か羊だかが残した障害物が危険だったけど。
それでも芝生の上を歩き、木立の間をすり抜けていくのは気持ちが良かった。
森林浴気分を満喫しながら進むと草むらの奥に吹き曝しのレリーフが現れた。
フラクティンのレリーフはハットゥシリ3世とその皇妃ブドゥヘパ、そして最高神であるテシュプとその妻のヘパトを表したもの。
言わずと知れたカイルとユーリの末っ子の「シン」である。ユーリ・ナプテラのお父さんね。
イマイチ影が薄いんだな、これが。
ちなみにデイルとシンは大人になってやっぱり立派なヒゲを蓄えていたけど、カイルは崩御の時にもヒゲはなかった。
やっぱりユーリの好みに合わせていたのだろうか。
でもユーリパパはヒゲ面だったからユーリはヒゲ面には抵抗なかったと思うけど。
それともいつまでも若くてピチピチしたユーリに比べて年相応に老けていく自分を何とか若く見せたいためにヒゲははやさなかったのだろうか。
などというくだらない妄想ばかりが沸いてきてあんまり説明聞いていませんでした・・・。



トイレ休憩時にはじめてのゴッコ。(写真)
森林浴にピッタリな木立。しかし道は無い。(写真)
獣道というほどではないにしろ、獣の落し物が危険な道。小川のせせらぎに気をとられている場合ではない。(写真亜
嫁には尻に敷かれ、娘にはトンずらされる不憫な皇帝シン・ハットゥシリのレリーフ(写真院

17:25
さて、ここでもサクサクと見学を終わらせ、急いで赤い河のビューポイントへ向かう。
既に時間は5時半。日は限りなく傾きかけている。
ここからビューポイントまで少なく見積もっても1時間。日没は大体6時から6時半ぐらい。
急ぐ急ぐ運転手さん。信号無視は当たり前。ヘアピンカーブだってドンとこいだ。
トルコの田舎道をぶっ飛ばしながらひた走る。
夕暮れに染まる景色は明日見学する予定のカッパドキア地方独特の奇岩群。
初めて観光地らしい観光地に向かっているということでなんだかワクワク。
だってここでの写真とイスタンブールの写真ぐらいしかオフの友達に見せられないし(笑)。
よく海外旅行に行く友達は行くたびにネットで写真館のように写真をUPする。
それは見ていて楽しいのだが、同じようにやれといわれても…この旅行記は見せられないし…。
他の写真は怪しげな服装やポーズをしていて必ず解説を要求されるだろうし…。ゴメン。無理。

19:00
夕焼けに別に間に合わなくても…と思っていたけれどふと思い出せば夕焼けといえばラム&ユーリ。
そう、あの11巻での名場面は真っ赤な夕陽のシーンだった。
夕陽に染まった赤い河を今、見たい!(今かよ)
逢魔ヶ刻って辞書とかで調べると「夕陽が落ちた後の薄闇」とか「夕陽が落ちてから月が出るまで」とか、夕陽が落ちてからって言う解釈があるんだけど本当は夕陽があるときなの?無いときなの?
とにかく天河では夕陽はまだ落ちきってなかった。
ラムとユーリのラブラブ逃避行の時ね。(ちがう?)
今この旅行記を書くために11巻を持ってきてついつい読み返してしまってやっぱり萌・え・たVv
と、言うわけでいきなりだが夕陽に思い入れが出来てしまった。(今更!?)

しかし無常にも赤い河に辿り着いた時には日は沈みきった後だった。
でもラムとユーリが一緒に見た美しい夕焼けはまだかろうじて残っている!!
あの日二人が見た夕陽を私も見ることが出来たのね…ホロリ。
あの逃避行の時私がこっそり付いていくことが出来ていたら宿屋に乗り込むカイルを何としてでも阻止したわ!
そんなアホなことを考えながらバシバシ「Kizilirmak」の看板を撮影。
一生懸命時間配分してくださった添乗員さんとも赤い夕陽に染まる赤くない河をバックにツーショット。
夕陽が沈む前じゃなかったけど夕焼けは本当に美しかったですよ!



着いた時にはかなりの暗闇。高感度で撮らないと見えない。でもこの日の光は美しい(写真押
高感度だったらちゃんと見えます。(写真魁
何度撮ってもピンボケになる看板。しかし証拠写真(写真粥

19:40
ホテル到着。
この日のホテルはPERISSIA CAPPADOCIA。
トルコ有数の観光地であるカッパドキアで世界中からの観光客を向かえ慣れていそうな立派なホテル。
ウェルカムドリンクにカッパドキアワインを戴いた。
夕食は昨年篠原先生との夕食会が開かれた会場と同じ場所を貸し切りで。
バイキングの豪華なお料理だった…らしい。
あまり覚えていないのはこの後トルコまで追いかけてきた仕事を片付けねばならないということが頭に合ったからだろうか。
とりあえず料理の写真も撮らずに食事を終え、一人で部屋に戻り仕事のFAX原稿を作成。
ホテルの従業員さんにFAX送らせてくれ!と頼みに行ったら「1枚ぐらいならただでいいよ」と言ってくれた。ラッキーVv
もちろんFAX代がかかったら会社に請求するんだけどさ。

一仕事終えロビーに戻るとラウンジに集まる怪しい熱気に包まれた人影。
そう、ラウンジで大天河すごろく大会が開催されていた。
途中から入れてもらったのだが、このすごろく、人数が多すぎてなかなか順番が回ってこない。総勢何人?11人?
そうでなくてもこのすごろく、なかなか容易には前に進めない作りになっている。
何しろすぐに「3回休み」とか、「振りだしに戻る」になるのだ。
極めつけはゴール直前にある「やっぱり氷室が忘れられない。振りだしに戻る」のコマ。
本当に3歩進んで20歩下がる恐ろしいまさに地獄棲醐櫨駈(じごくすごろく)。
そこでどなたかが持ってきていた「天は赤い河のほとりスペシャルボックス」に入っているトランプを取り出し、「すごろくと同時にトランプも楽しもう」大会に早変わり。
トランプは定番のババ抜き。
ところがこのトランプにも罠が…。
通常ババが来ると当然早く捨てたいものだが、このトランプ、ババがカイル&ユーリのラブラブイラストなのだ。
さらにKがカイル、Qがユーリ、そしてJがラムVv
皆さんババが来てもなかなか手放さない。もちろんKも手放さない。
それどころか、ババが来ると明らかに顔がニヤけていますよ。皆さん。
かく言う私もJが来るとじたばたしてしまってJが引かれないように小細工をしてしまっていた。
(もちろんそれは誰が見てもばればれの小細工なので当然通用しなかった)
トランプも大人数だからカードがぐるぐる回るだけでなかなか終わらない。
しかしすごろくよりはまし。すごろくは相変わらずほとんどの人が「振り出し」の位置にいる。
(もちろん開始し始めてから相当たっている。途中でみんな振りだしに戻ってしまうのだ)
一人、二人と徐々にトランプは上がり始める。
そしてついに残すは私ともう一人。サシでの勝負となった。(単に弱いだけ・・・?)
私の手元にはラム1枚。ラムを引くかババを引くか。二つに一つ!
いざ、勝負!
うりゃっ!と気合をいれて引いたカードはなんと!

「ユーリ」

ラム&ユーリのペア????私的には美味しすぎるけど。
道理でいつまでも終わらないはず。だってカードが合ってないんだもん。
捨てられたカードの山からラム&ユーリのペアで捨てられている物を発見。
フフフVv捨てられていてもラム&ユーリ。
これはだれか私以外の人でもラム&ユーリがペアだと思っている証拠ねVv
などと思いほくそえんでいたら、千代めが、
「あたしたぶんそれ捨てたわ。ラムの札ってユーリと一緒で紛らわしいんだよね〜」
などという。
犯人はおのれか!!!

気を取り直してババ抜き第二段。
今度はすごろくが回る順番とババ抜きで回る順番が逆周り。
眠気のせいもあってか、今誰の番でどう回っているのかワケがわからなくなる。
永久に終わらなさそうに見えたすごろくもようやくゴール近くに数人のコマが進む。
とりあえず誰かがゴールしたらすごろくは終了しようということになる。
2度目のババ抜きは捨てるカードを間違えることもなくサクサクと進む。
途中チャイなど飲みながらも鬼気迫る顔ですごろくを行う。
とにかく誰か上がってくれ。
おそらくみんな「自分が勝ちたい」という思いはとっくに無い。
なぜ旅の疲れも若干見え始めているこの日、こんなに必死になってすごろくを行っているのだろう。
しかも延々終わらない。
チラチラ覗き見たりしていた他の滞在客ももう既にほとんど部屋に引き上げている。
ラウンジの従業員も業務が終了したのか、じろじろ物珍しげに見ている。
もう限界だ。明日もハードな観光が待っている。
頼む!誰か!

ババ抜きは回り方に混乱しながらも何とか無事終了。
すごろくは気がつけばなんと私が最もゴールに近いところにいた。
ゴールまでは後4コマ。
最大の難関であるゴール前の「やっぱり氷室が忘れられない。振りだしに戻る」までは3コマ。
サイコロを手にもち、いざ投げようとしたその時、念のためこの地獄棲醐櫨駈を作成したねねさんに質問。
「これって、数ピッタリじゃないとゴールできないの?」
ねねさんは笑って言う。
「もちろんVv数がオーバーしたらその分戻るから」

祈りを込めてサイコロを振る。
出た目の数は…


「5」


………無情にもゴールを飛び越し「やっぱり氷室が忘れられない。振りだしに戻る」に。


しかしさすがにこの日はこれでお開き。
結局誰もゴールできませんでした。



ホテルから見た風景。絶景です。(写真21)
内装も近代的でヨシです。しかしここに来てまで仕事することになるとは(涙)。(写真22)
中庭になぜかツボ。オブジェ?(写真23)
ホテルのロビー。奥のラウンジで地獄棲醐櫨駈が…(写真24、25)



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