9月25日


08:00 モーニングコール

さて、今日はいよいよ聖地ハットゥサへ。
爽やかな晴天に恵まれて気分も晴れやか、なハズではあるが、前日の旗作成での疲労がちょっぴりキていた。
それでも比較的遅いモーニングコールだったので助かった感もあり。

昨夜宴会が行われていた方の食堂で朝食。
やはり前日に泊まっていたカッパドキアのホテルとは違い、大変シンプルな(まろやかな表現)メニュー。
しかし私はもはやスイカとメロンがあればそれで幸せという状態だったので気にはしないところだが。
約一名トルコに来てまでどんべえをすする小娘がおりました。
私は短期の旅行で日本食が恋しくなったことは無いが、トルコの料理は多種多様でそれぞれ美味しいとはいえ、ほとんどベースがトマト味なので飽きやすい人にはちょっと苦痛なのかも…。


出発までまだ間があったにも関わらず早めに部屋を飛び出したのにはワケがあった。
それはもちろん、前回のツアーでも大変盛り上がったという「泉に引き込まれるごっこ」を前庭にある泉跡(いや、これホントはなんなんだろ)で行うためである。

キャストは以下の通り

ユーリ…本人の強い希望により千代子
カイル…ピンクの腰巻が艶かしいななこさん
ナッキー…この人しかいないしぎりあさん
ルサファ(兼監督?)…去年もやってたんですよね…ねねさん
ジュダ…余りモノ。ハマジ

みんなやっているときはかなり熱演だったけどできた写真を見るとみんなが固まって団子状態なのでいったい何がなにやら。
そして今改めて27巻を読み返してみると、ナッキーが現れた時点ではユーリはもう渦の中にほとんど巻き込まれていて全然顔を出してない。ちっ。詰めが甘かったわ。
(しかしこの時のユーリの衣装は本当にスケスケだ)

引き続き第二弾。今度は「イシュタルを戻したまえ」ごっこ。

キャストは以下の通り。
ユーリ…見事な海老ぞりっぷり、しぎりあさん
カイル…バラを片手にねねさん
祈りをささげる神官's…千代子&ハマジ

この場面では勢いよくユーリが飛び出してこないといけないので、演技にも熱が入る。
しぎりあさんは泉の中でしゃがんでスタンバイ。
ねねさんが両手を広げて「イシュタルを戻したまえ」と唱えると神官'sは「イシュタルを戻したまえ〜〜」と呪いの間違いじゃないのか?と思うような祈りを捧げる。
そしてそこに海老ぞりジャンプで現れるイシュタル。

ホントにバカだ。ホテルの人にも「何やってんの?」などと呆れられる始末。

 

↑壮大な演出による寸劇が行われた現場

 



10:20 ヤズルカヤ観光

さてはて、こんな調子で朝っぱらからテンションMAXな一行。
目指すところはカイルの母親、ヒンティ皇妃の墓地なんじゃないかと勝手に囁かれているヤズルカヤ野外神殿。

本当は少し離れたアラジャホユックから見学する予定となっていたが、「朝日が当たっているほうが壁画が美しく見える」との配慮があり、急遽ヤズルカヤ→アラジャホユック→ハットゥサの順で見学することに。

ホテルを出てヤズルカヤに向かう途中から段々ハットゥサの遺跡が見え始める。
途端に車内が色めき立つ。
もちろん今日も車内ではイルの歌が絶好調で流れている。
早くも今日のメインであるハットゥサ見学への思いに耽る面々。

↑丘の上に小さく見えるのがハットゥサの遺跡


壁画が描かれている遺跡とはいえフラクティンの遺跡とは違い、小さいながらもしっかりと観光地らしくお土産やさんが軒を連ねていた。
むしろ大きな遺跡であるアラジャホユックには無かったのに…?
売っていたお土産ものはこのヤズルカヤの壁画を模して彫った石など。
後はどこでも見かけるアクセサリー類。
しかしここで買うべきものはハットゥサのガイドブックだった。
ここで買わなくてもハットゥサのガイドブックならきっとハットゥサに行けばあるだろうし、などと思っていたら甘かった。
後に訪れたハットゥサにはまったく土産物屋のようなものも無く、ガイドブックを買うところもなかった。
しかたなく昼食をとったレストランの人に頼んでヤズルカヤに買いに行ってもらったのでチップ代のほうが値切った額よりも高くついてしまった。


ヤズルカヤは主室と小室に分かれていて、主室の突き当りには大きなテシュプ、ヘパト、シャルマのレリーフが。
シャルマといえども悪役ではなくテシュプとヘパトの子供らしい。
篠原先生は本当にいろんな所から名前を拾ってきているんですねぇ…。

その他にもニナッタ、クリッタの双子の女神像や太陽神の像など様々な神様のレリーフが壁一面に描かれている。
いろんなものに神様が宿っているという考え方は日本でも似たようなところがあり、こんなところにも共通点を見出してなんだか嬉しくなったり。

レリーフが大きいため、ガイドさんが絵の内容を説明するために昨夜作ったリバーシブル皇帝旗&近衛長官旗が使用され、「ああ、作ったかいがあったなあ…」と感慨深かった。
(え)

 

 

 

 

 

 

 

↑ヤズルカヤの看板

↑テシュプとヘパト。肉眼では見えたけど全然カメラに収まりません。

 

↑旗が使われています。感無量。


小室には12神の行進のレリーフが。
こちらのレリーフも勿論野ざらし。
しかし大変保存状態がよいようで、結構くっきり残っている。
以前放映された世界遺産でハットゥサの神様の衣装を着ている人を見て大笑いしたことがあったけど、それが本当にレリーフに描かれている衣装なので致し方ない。
これはあくまでも神様の衣装なのだろうけど、カイルがこのとんがり帽子と可愛い靴を履いている姿を想像すると心底笑える。
(しかもその姿で夜な夜な姫君のもとを渡り歩いていた日にゃ…ぷぷぷ)


また、こちらではばったりと日本人団体ツアー客の方々と遭遇。
ご高齢の方が目立つツアーに参加なさっている方から見たらこんな若い女の子だらけ(しかも額飾り有りの半コスプレ状態)のツアーは珍しく思ったのだろう。
「何の集まりなんですか?」と案の定聞かれ、添乗員さんは「考古学のサークルです」と答えたそうな。
…考古学のサークルでも女の子ばっかりってことは無いだろうに。
かなり苦しい答えだ…。

 

↑12神。カイルにコスプレさせたい。いつか描こう。

 

 

 

 


11:35 アラジャホユック(アリンナ)観光

一向はそのままアラジャホユックへ。
こちらは勿論おなじみの宗教都市アリンナであろうといわれている遺跡。
有名な(このサイトの初代TOP壁紙でもありました)スフィンクス門がお出迎え。


ここでもごっこ遊び爆発!
いたるところであらゆる人がなにやら寸劇をおっぱじめる始末。

定番であり私もやっぱりやってしまった一人芝居「ティト、半分かたきはとったと思っていい?」(うろ覚え。3巻行方不明中)ごっこや、一大活劇であるユーリ、カイル+三姉妹による「お命頂戴」ごっこなど、傍から観たら相当アブない連中であることは間違いない。


アラジャホユック自体は今のところ割とこじんまりした遺跡。(勿論ハットゥサと比べて、と言うところですが)
でもやはりリピーターの皆様によるとキュルテペ同様に昨年よりも発掘がかなり進んでいたようで。

ヒッタイト関係の出土品はこちらの遺跡から発見されたものが多いらしく、あのナッキーの杖のモデルとなった鹿の像もこちらから。
今はまだ人工的に精製された鉄は未発見だけどいつかこの場所から見つかればいいなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑可愛いスフィンクスちゃんvv

↑まだまだ発掘現場は広がりそうです。

↑ナッキーの杖がここから出土・・・?

↑このサイトの初代TOPの元写真


↑レストランの入り口からレリーフでお出迎え


↑右側がレストラン部分、左側がモーテル

↑庭に葡萄棚が。素敵。

↑庭からハットゥサ眺め放題。


12:45 林檎の樹のあるレストランで昼食

いよいよメインのハットゥサ。…と、その前にしっかりとご飯ご飯。腹が減っては戦はできぬ(?)
ハットゥサの遺跡が見えるモーテル(?)で学食風のランチ。


旅行記の2日目にも書いたが、トルコに来たら食べてみたかった料理の一つ、ピーマンのドルマ。
トルコのご飯で一番大好きになったのは結局これ。(あと白インゲン豆のスープ)
もともとスタッフドピーマンが大好物だったのだが、最初にこのピーマンのドルマを食べた時には「ピーマンの肉詰めが冷たいなんて!!」と驚いたが食べたすぐに慣れて大好物に。
帰国してからトルコ料理屋さんに行ってこのメニューがあると必ずオーダーするまでになっている。

このレストランには葡萄棚があり、美味しそうな葡萄がたわわに実っていた。
「陛下と葡萄ごっこをしようvv」と言ってくるだろうと思った小娘は案の定「王宮で陛下と葡萄ごっこしよう〜」と言って葡萄をバッグに詰めていた。
後にその葡萄はバッグの中で悲惨な状態で発見されるということは言うまでも無い。


食後、枝振りのいいリンゴの木を発見したので「木の実はこうして取るのが一番手っ取り早いんだよ」ごっこと「お前のために10ヶ月で戻ってやる」ごっこの二大リンゴの木ごっこが行われる。

「お前のために」のキャストはカイル…しぎりあさん、ユーリ…千代。

二人そろってか弱き乙女なのでどっちかがどっちかを抱き上げるなんてことは無理無理。
しかしこんなことばっかりに根性を見せる所がマニア魂。
なんということでしょう!ユーリ役の千代が木によじ登り、しぎりあさんは下から支えるフリをして匠のカメラマンであるきすけさんが素晴らしい合成写真を作成してしまいました!(ビフォアアフター調で)

後の篠原先生との夕食会でこの木が本当にザナンザの木のモデルだということが判明。
ここまでしたかいが本当にあったってなもんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





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